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2024年6月28日

高所作業車の操縦選手権大会「はしご車の達人」
  • 尼崎現場事務所エリアのイベント会場

  • 橋梁現場の点検状況

インフラ構造物の目視・たたき点検には点検員がバケット(はしご車=高所作業車) に搭乗して構造物に近接することが必要となります。それらの点検業務の安全性の向上と効率化を目的として点検員がバケットに搭乗して操縦する技術を競う選手権大会を当社が企画し2024年5月10日金曜日に当社の尼崎現場事務所のエリア内にて開催いたしました。実際の点検業務を想定したルール設定により点検現場での操作レベルの向上に寄与するものと考えています。

  • 内外構造(株) 社長の開会挨拶

  • 阪神高速技術(株) 取締役の激励挨拶

内外構造(株) 杉江功代表取締役社長の開会挨拶に始まり阪神高速技術(株) 佐々木一則取締役から励ましのメッセージがありました。

出場者の皆さんは環境の違った競技での操縦にいつもより緊張していたようです。

当社と協力会社6社の参加のもと総勢66名の競技者が操縦技術を競い、総合優秀者上位3位まで及び操作レベル毎(4タイプ)の優秀者を表彰しました。そして「指差呼称」の優秀者には「指差呼賞」を授与しました。

  • 総合優秀者上位3名の歓びのポーズ

  • イベント会場での展示ブース

イベント会場では技術展示ブースを設け、現場を知らない社員などに点検調査の技術などの情報共有を行いました。

<展示ブースでの点検技術の紹介内容>
  1. 下流探傷検査(ET)
    交流を流したコイルを試験体に近づけ磁界の作用によって試験体に発生する過電流がキズや材質の影響による変化を検出する。
  2. 磁粉探傷検査(MT)
    鉄鋼材料などに磁束を流した場合、表面にキズなどの欠陥があるとキズ部に小さい磁力が発生する。そのキズ部周辺に磁粉を散布すると吸着されてキズ部に磁粉模様を形成する。これにより表面に存在するキズを検出する。
  3. フェイズドアレイ(UT)
    広範囲に入射させた超音波ビームを電子的に制御することで検査対象物の内部状況を断面画像として把握できる。
  4. ひっぱり試験
    トンネル内の標識を吊り下げるアンカーボルトについて所定の引張力を加えることで健全性を確認する。
  5. 安全VR体験
    危険を伴う点検現場においてはVR(バーチャル・リアリティ)の仮想空間によって何処にどんな危険が潜んでいるのかを疑似体験することによって安全意識・危機管理能力を高める。

フェイズトアレイ(UT)

■内外構造株式会社の取組みとして常に「業務の効率化と安全性の向上」に心掛けています。

今回の選手権大会「はしご車の達人」の企画はその一環として社内からの声が上がりました。点検員は点検の技術だけではなくゴンドラの操縦技術も求められます。なぜなら点検員が的確なポジションに位置しなければ正確な点検判断が出来ないからです。今回も会社関係者のみなさんの前で自分の操縦技術を披露することは点検業務の自信となり伸びしろの自覚にもなると思います。

「はしご車の達人」全員集合

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