日本国土の75%は山地です。山が多いと、もちろん川も多くなります。そのため、日本における道路や鉄道などの道づくりでは、橋とトンネルが数多く建設されてきました。
また、平野部では都市機能が集中し、地下から地上空間まで高度に有効利用されています。その都市部での道づくりにおいても地下トンネルや高架橋形式が重なり合う構造となっています。
人々の暮らしや経済活動は、人と物が道を通して速やかに、そして的確に循環することで活性化しています。通学・通勤そして営業や文化活動などの交流では、道による人の移動が必要となります。資材の仕入れから生産・出荷・小売・購買、そして製造・開発や建設業界などでは、道による物の運搬が必要となります。
日本経済と社会活動が活性化し発展するためには、そのための栄養とエネルギーを運ぶ血管となる道と、その動脈となる高速道路や鉄道が交通インフラとして大きな役割を担っています。
高度経済成長期に建設された、これらの構造物は耐用年数はおよそ50~60年と言われています。それらをメンテナンスすることによって、更に継続して利用することができるのです。
道路や鉄道また歩道橋や水路の橋やトンネルなどのあらゆる道の構造物は、主に鋼鉄やコンクリートで構成されています。
その点検調査には、鋼鉄の診断技術とコンクリートの診断技術がそれぞれ活かされています。これらの構造物のメンテナンスでは、適切な計画目標のもとに経済性とメンテナンスのタイミングや工法など総合的に判断する必要があります。
内外構造株式会社は阪神高速道路の構造物が完成した当時から点検調査に携わり、点検調査技術の習得から向上をはかり、現在に至るまで高度な技術を蓄積し、インフラ構造物の総合調査コンサルタントとして、さらなる業務の拡大を目指しています。
当社の点検調査技術は、既に各方面に活かされています。一般国道や自動車専用道路の橋梁やトンネル、またローカルの大きな河川に掛けられた橋梁や深い山間に通されたトンネルなどの構造物。そして、鉄道の鉄橋やトンネル、プラットホームなどの構造物のメンテナンスにも私たちの技術は活かされています。また、歩道橋や遊歩道トンネル、また水路橋や水路トンネルなどの構造物のメンテナンスです。